「人間は社会的動物である」と言われてます。人が二人以上集まれば社会が生まれ、人々はその社会の一員として暮らすことになります。「楽しく暮らしたい。幸福に生きたい。」と思えば、自ずからしきたりとか礼儀とか、いわゆる道徳や文化が発生してまいります。我が国の歴史をひもといてみても、古代から現代までいろいろな文化が展開されています。ここで紹介する「折形」もそのひとつです。
幕府を中心とする武家社会で考案され、使用されるようになったものですが、相手に対して思いやり、慈しみ、そして、尊敬や感謝の気持ちを現したものが「折形」です。遊びの「折り紙」とは異なり、原理原則に基づき歴史と伝統に培われた武家の作法・礼法であることが、日本独自の「折形礼法」として今日に至ったものです。
モラルの低下が叫ばれ、人々の心がすさんでいると言われる今日のわが国にあって、こうした日本古来の文化を見直し、日々の生活に活かすことができれば、より豊かな暮らしに役立つものと思います。本書で紹介したものは、ほんの基礎的なものばかりですが、入門書として御利用いただければ幸いです。
講義内容
- 基本折形
- 二重三角
- 水引
- 帯祝い
- 紙幣包
- 生誕祝い包み
- 誕生日祝い包み
- 七、五、三、祝い包み
- お初穂料包み
- お神楽料包み
- 入学祝い包み
- 月謝紙幣包み
- 卒業祝い包み
- 紙幣包み
- 成人の日祝い包み
- 鷹の羽包み
- 金襴緞子包み
- 熨斗の折り方
- 還暦祝い包み
- 儀礼